佐藤昌宏展
芸術の秋と言いますので、絵画を鑑賞してきました。
ギャラリーいまじんさんでやっています佐藤昌宏展です。
まるで地獄絵図のようなものもあれば、曼荼羅のようなものもあり、見応えがあります。
よーく見ると、とても細かなタッチで隅々まで筆を走らせて描かれています。
実際には存在しない生き物が多く、人間や動物、爬虫類などが融合したものや、
形を変えたものなどそれは異界の中の物語の様です。
「怪」という文字がテーマであり「心も又土にあるもの」というタイトルの小さな絵のシリーズは
どれも不思議な怪しげな怪奇なものばかり。まさに常識では理解しがたい作品です。
何とも言えない雰囲気なのですが、細かく鑑賞しているとそれぞれの生き物たちがなんだか可愛げがあるのです。
描いている佐藤先生も楽しんで描いているに違いないとわかります。
「異類浄土」~異なる者たちの清浄な場所…でしょうか。
現代の人々の心はとてもナーバスで、生きにくい世の中だと感じている人が多いのではないでしょうか。
そんな今の人たちにこそ見てほしい絵だと私は思いました。
佐藤先生は「絵を見て笑ってほしい」とおっしゃっていました。
まだ21日㈪までやっていますのでどうぞ観に行ってみてください!