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奇跡のルドン芳翠展


少し前ですが岐阜県美術館へ「オディロン・ルドン」と「山本芳翠」展に行ってきました。

先日、中日新聞で二日にわたり解説してありましたが「こんな展覧会はもう二度と出来ない」と担当学芸員の方が断言するほどの展覧会です。

はっきり言ってとても良かったです。
ルドンの絵がこんなにもたくさん見られることはもうないと思います。
県美のこれまでの歴史と学芸員さんが何年もかけて世界に足を運んだ努力の賜物なのだと知りこれを読んでからもう一度観たかったなあと思うほどです。
画業の流れを受けての後半、だからこそ生きてくるであろう色彩の時代のパステル画、「野の花の花瓶」は可憐でいかにも野の花の可愛らしさを表現されていて本当に見入ってしまいました。

あまりにもかわいらしくて色使いも良かったので、一緒に行った友人は思わず見終わってからミュージアムショップにてルドンのお話をモチーフにしたブローチを購入。
わたしもポストカードを購入致しました。

また、岐阜県恵那市出身の山本芳翠さんも大変良かったです。
今回は、この展示が「清流の国ぎふ文化祭2024」の事業の一環であるために普通なら絶対に観られない作品も集まったそうです。
中でも皇室関係の作品が多くあり、山本芳翠さんが近代日本の形成にかかわってきたことを表しているようです。
日清戦争での出来事を描いたり、長崎県の三菱重工長崎造船所が所有する門外不出の作品は日本の近代化をけん引し、日本人にも西洋人にも歴史を伝える大事な役目を負ったのだそうです。
私が一番見ごたえがあったのはやはり「浦島図」です。
これは、絶対に実物を見ないとすごさがわかりません。

まだ行かれていない方は是非とも行ってきてくださいね。