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金型段取り


従業員さんが帰られた夕方5時以降、いつも社長はタレットパンチプレス機の夜間自動運転を準備します。

久しぶりに機械の段取りを手伝ってみると、実にいろいろな所に気を付けて段取りするべきだと思いました。

下型のクリアランスを板厚により変えるべきかどうか、クランプの位置は指示書に従っているか
自動運転させるので材料棚の搬入する棚と搬出する棚の番号に間違いはないか

ライン運転を読み込ませる時のリセットボタンなど、毎回する段取りはもちろんなのですが
今回のプログラムにはタップを切る指示があって、
タッピング金型の確認も必要でした。

一晩で何十枚もの製品を抜くとタップ金型の先の方が削れてきます。
前回使ったものを見てみると、よ~く見てわかる程度なのですが、新品と比べると光沢が違います。

これをまだ使えるからと言ってそのまま使うと、タップ金型の削れた先に切りカスが付着してしまい
うまく切れなくなり、結果タップが折れる事態になりアラームが出る…という事を
社長は経験からわかっているので、予め新しいタップに変えます。

最後にはオイルを吹きかけ念入りに準備をします。

他にも、搬出する棚の出来上がった製品が乗るパレットにも後から製品をばらすときにバラしやすいような工夫がしてあったりと
あらゆるところに気遣いをしてから動かします。

それでも、運転し始めて間もなくや、夜中にアラームが出るときは出てしまいます。
夜間運転中のアラーム発生は社長のスマホに連絡が来るようにセットしてあります。

「あ~!アラーム出た~…」
と言って、どんな夜中でも復旧させるために会社に出向く社長をいつも見ているので
うまく朝まで動いてくれるために、万全の体制で準備する気持ちもよくわかります。

機械は便利なものですが、上手に扱うのってとても大変です。