パウル・クレー展
愛知県美術館でおこなわれているパウル・クレー展を観てきました。
雪の舞う中、久しぶりに名鉄電車に乗り名古屋まで。
私の中のパウル・クレーは色彩の美しさが印象的でしたが
この展覧会でその生涯をみると困難な時代を生きながら
戦争による破壊、破壊の中での希望を
線と色彩で表現しようとしていたことがわかりました。
抽象画の中に月や太陽、宇宙といった大自然のエネルギーから
自らの人生の悲劇性に力を取り込もうとしているかのような感じや
光を取り込もうとしている印象でした。
やがて、色彩を長方形で構成する「方形画」と呼ばれる作品を作り出し
色彩の関係やハーモニーをとらえることを始めます。
この作品は人気があるのか、ミュージアムショップにて多くのアイテム化をされていました。
その後の作品は点描画など繊細な色使いの作品が多く
素敵なものばかりでした。
晩年の作品ではこれまでの人生の軌跡を辿ったうえでの深い味わいの作品を見られてとても良かったです。
なんとなく、パウル・クレーの色合いっぽいので持っていこうと
古着屋さんで購入したかばんで出かけたのですが本物はもっともっと素敵な色の組み合わせでした。
帰りに中日ビルでいただいたサクラエビのかき揚げと卵とじそばでおなかと心を十分に満たして
大満足の一日でした。